今日も誤植 作 / 鈴木智
この漫画は、講談社の週刊モーニングに持ち込みをしていた時代に、当時の担当編集者の方から「誤植」をテーマに何か書いてみたら面白いのではないかと提案されて描いた読み切り漫画です。自分では主題としないような切り口なので、ちょっと変わり種な作品ではありますが、よくよく考えると「誤植」というものは人類が印刷技術を発明したその瞬間から存在し、おそらく私が死んだ後も人類を悩ます(?)問題であるので、まじまじと考えてみると誰にでも親しみのある面白いネタであったと感じます。この漫画を通じて「誤植」というものがただの不備ではなく、その裏で働く人たちの気配も感じられるような存在になってもらえれば、きっと皆さまも誤植を見つけた時にニッコリする様になるのではないかと夢想する次第です。