今日は。鈴木です。
最近は寒さも厳しく、辛い気候ですね。
今回の『来迎+α』の記事では1話の小ネタ話をあれこれご紹介してみようと思います。
記事タイトルの通り「知ってどうなる」ものでもありませんが、この記事を読んだうえで再度1話を読んでみると、ちょっと違った読後感が得られるかもしれません。
では、さっそくスタートしてみましょう!
来迎國は第10回投稿トーナメントに投稿した作品なのですが、トーナメント投稿時は特に深く考えることもなくトランプ大統領をモデルにした人物をアメリカ大統領として描いていました。が、連載時の1話原稿の加筆・修正をやっていた時にジャストのタイミングで大統領選挙が行われており、「トランプさん」のままでいくか「バイデンさん」に変更するか、頭を悩まされました。というのも(おおよその)投票結果が判明してから判断していては原稿が間に合わない状況だったからです!
結果として、「バイデンさん優勢」の報道に賭けてバイデンさんをモデルにした大統領に描きなおしたのですが、ふたを開けてみたら1話公開時にはまだ選挙結果が確定しておらず、トランプさんが現職大統領のままという状況で、鈴木的には全力で椅子からずり落ちた、という思い出深いカットです。
ようやく政権移行が始まりそうなので、結果としては正解だったのですが、なんとも複雑な心境です…。(※2021年1月14日現在)
才の家に関する設定なのですが、この家は東京の千駄ヶ谷の辺り(渋谷区)にあるという設定にしています。イメージ的には虎ノ門の辺りの路地裏に入った街並みのイメージなのですが、今後の展開上、千駄ヶ谷に定めました。それと、才のいる地下室への入り口となる「仕掛け仏壇」。この仏壇の仏さまにも注目してもらいたい点があります。それは「髪型」と「手の形(印相)」です。この2点が分かればこの仏さまが【○○如来】であることが分かるのですが、これは2話で登場するある人物との関連(あるいは運命?)が示唆されています。
完全にネタだと思われてる方が大半でしょうが、実は「ちちくろうさん」はぜひ記憶にとどめておいて頂きたいキャラクターなのです(笑)。才がネットスラングを学んだのも、主にちちくろうさんの個人ブログ(←ブックマーク総数3件)からでした。才の部屋のPCは特殊な機能制限がかけられており、閲覧しかできない仕様となっていたため、チャットなどで彼と言葉を交わしたことはないのですが、才にとって彼はネット上での師匠でありヒーローなのです。
亜芽乃は一体何者なのか?その正体に迫る一端が実はこの画像の中に描かれています。亜芽乃は四つ手現象を調査するために「どこか」から派遣されてきた覆面調査員です。マダタツはおおよその素性は知らされていましたが、詳細までは把握していませんでした。果たして亜芽乃は何者なのか?その組織はなぜ「四つ手現象」に注目していたのか?今後の展開にご注目ください。
まさに小ネタ。このセリフを読んで「仮面の赤い服の人に意見具申した整備兵の人」を思い出した方はもう友達です。
足なんか未完成でも問題ありません!負けたけど!
トーナメント掲載時から変更になったカットの1つです。担当編集者の方から「マダタツに対する才のリアクションが酷すぎる」、という至極まっとうなご指摘を受けて描きなおしました。描きなおすにあたって4案検討したのですが、鈴木はB案押し、玉野氏はD案押し、担当さんはA案押しと意見が分かれ、なんやかんや協議して最後はD案で確定しました。ちなみに、トーナメントの時は「ケロッ〇・コーンフロ〇ティのCM」、掲載時は「ウィンドウの谷のノージカの、ほら怖くない」をオマージュ??しつつ描いたとか描かないとか…。
1話前半(P5)で出てくる「1つの高架をくぐるとガラリと様変わりするような場所がある」として描かれた街の背景は、実は後半(P46-47)で四つ手の大軍が押し寄せてきている場所と同じ場所なので、ベースに同じ背景を使用しています。「あることを境にしてガラリと状況が様変わりする」ということを表現したかったので、こんな演出にしたのだけど、我ながら分かりづらいなぁ!(笑)
1話に関してはまだまだ様々な伏線を張っていたり、小ネタが多く散りばめられているのですが、あまり書いてしまうと今後のネタバレになってしまうので、今回はこれくらいでやめておきます。はてさて、今回の記事で多少とも楽しんで頂けたでしょうか?
今後も「描いてあるけど詳細には言及していないが、作者的には伝えたいこと」をまとめて記事にしていけたらと思います。
なお、マンガワンアプリ内の「ちょい足し」には【来迎のちょっとネタバレ】というコーナーが設けてあって、そこには本編の「大きな謎」に関する様々なヒントが毎回掲載されているので、有料となってしまいますが、良かったらこちらも併せてお読みいただけると来迎の考察がもっと楽しくなってくるかと思います!
では、また次回。
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