鬱猫シュトラスの日常を描く新世代ねこ漫画です。猫なれど熱い愛国心を胸に秘めたシュトラスは、戦後久しく米国の属国となり果ててしまった現在の日本の在り様を憂慮する日々。愛国者たる彼は日本人の精神的自立を激しく求めますが、いかんせん言葉の壁に阻まれその想いは人間(主に飼い主)に伝わりません。また志(こころざし)は猫にしておくのが惜しいほどに壮大ですが、猫知恵の限界に阻まれて具体的な啓蒙活動を実現するには至りません。想いと現実のギャップに板挟まれシュトラスのフラストレーションがその内面で爆発するとき、彼は唯一現実に立ち向かえる究極の武器「ねこパンチ」を発動します。果たして「ねこパンチ」は日本人の魂を変革することができるのか?シュトラスは心の平穏を得ることができるのか?!
※この漫画は癒し系漫画ではありません。現代のドン・キホーテの物語です。
【第1話】鬱猫シュトラス・怒りの日常
主人公のシュトラス・デラマンチャ2世(猫)はある日、日本の現状を憂いて家族(飼い主)にその想いを打ち明けますが、全く共感してくれません。そればかりか、米国製品のロイヤル・モンブチを差しだされなだめすかされてしまいます。その行為に絶望し怒りに打ち震えるシュトラスの体の内側から未知なる力が沸き上がり、ついに覚醒の時を迎えるのですが…
【第2話】文芸を愛する猫シュトラス・怒りの日常
主人公のシュトラス・デラマンチャ2世(猫)はある日、家族みんなで小津安二郎監督映画「東京家族」を鑑賞し深く感動したのですが、飼い主の持子を含め誰も日本的感性に共感してくれません。そんな折に持子の旦那・和次郎が最新の米国製タブレット端末を持子にプレゼントするのですが…
【第3話】敗戦の記憶を噛みしめる猫シュトラス・
怒りの日常
主人公のシュトラス・デラマンチャ2世(猫)はある日、飼い主の持子にかねてからの懸案事項であった名前の改名の話を切り出しました。曰く自分の名前を「重光葵(しげみつまもる)」に改名したいと訴えたのですが、果たして持子の答えは…。そして今回はついにシュトラスの恐れる強敵が出現します!