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記事No.006 知ってどうなる!2章12話(前編)小ネタ話

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今日は。鈴木です。
今年もあと1日となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
『来迎國/らいごうのくに』の連載は2020年の12月31日にスタートしましたので、ちょうど1年経つことになります。
1年、早すぎッ!!
ともあれ、ここまで連載が続いてきたのも読者の皆様の応援があったればこそです。
本当に有難うございました!!& 来年もどうぞよろしくお願いいたします。

という訳で年内最後の『来迎+α』をお楽しみください。


才の家、柴刺家は国内有数の不動産関連企業の経営者一族であり、お父さんは多くの子会社を束ねる『柴刺ホールディングス』の最高責任者(CEO)です。柴刺HDは親族経営の傾向が濃厚な企業なので、お父さんは将来 才に会社を継がせるために幼少期から独自の経営学を教え込んでいました。しかし8歳の頃から「四ツ手の幻覚」が見え出す様になり、治療が困難だと分かると才に見切りをつけて、代わりに弟の方に会社を継がせることにしたのです。才の家族のお話は、ストーリーがもっと進んだら描く予定ですのでご期待ください!なお、才と達雄が住んでいた家は、柴刺HDの子会社が所有していた物件の1つであり、あれが才の実家という訳ではありません。


新キャラの駒井先生は駒井医院(通称:クガイ病院)の院長です。この病院には様々な事情を抱えた外国人が多く来院するので、近隣の住民からはいつの頃からか『苦界(クガイ)病院』と呼ばれるようになったのです。ところで、この駒井先生の本名は『駒井 怜納徒(こまい れなと)』という、ごっついキラキラネームです。顔と名前が全ッ然合ってないという…(笑)。この時点で、この名にピンと来た人は凄腕オタクです!

「こまい・れなと」 → 「コマイ・レナード」ひっくり返して…→ 「レナード・マッコイ」

そう、初代スタートレック(宇宙大作戦)のエンタープライズ号に乗船している名医レナード・マッコイから採られた名前だったのです!
というのも、駒井先生のお父さん・パパ駒井も町医者で、スタートレックのドクター・マッコイに憧れて医師の道を目指した人でした。その息子が生まれた時、あまりのスタートレック愛のために、このキラキラネームを命名したのでした。
そもそも駒井医院自体も、パパ駒井が建てたもので、それを駒井先生が引き継ぎ、現在に至っているのです。そのため、医院の看板のロゴをよく見ると、どことなくスタートレックの乗員バッジのマークに似ているとかいないとか…。医院を引き継ぐとき、駒井先生は父から「このロゴだけは絶対変えるな」と約束させられたため、不承不承現在もこのロゴを使用しているのでした。


このページは、実はネームの時点では完成原稿とは違う表現となる予定でした。もともとは多種多様な国籍・宗教を持つ怪我人たちに対して公威が『様々な宗教の祈りの言葉』を次々に唱えることで、宗教的祈りの感情によって文化差を越えて共感・共振するという展開を考えていたのです。(この案で担当さんOKはもらっていました。)ところが、作業スケジュールの都合でこの部分は先に原稿を描いて、後から上記の案に合うセリフを調べたのですが、思った様な感じで各宗派の正確な祈りの言葉を見つけることができず、急遽「公威の信仰する宗派(真言宗)の祈りによって通じる」という内容に変更したのでした。何とか落としどころを思いつけたから良かったものの、見切り発車の危なさを痛感したページでした。。
今見返すと、結果的にこの表現の方が説得力がある様に感じれるので怪我の功名でしたが、もし元々の案通りで原稿が完成していたら、公威は一体何カ国語を話せるワールドワイド坊主になっていたことか(笑)。
まぁ、それもそれで一興かも知れませんが…。


なんとモブの中に玉野君がいるッッッ!(笑)
はい、鈴木がジョークで描いたものです。(実は以前にも本編内で登場してます。)
来迎國では二人の作業分担として、線画を鈴木が作画したのち、玉野君が仕上げ(着色)をし、そのあとで鈴木が最終仕上げをして完成させるという工程で原稿を作っているのですが、このページの最終仕上げ時に、私がいたずらでコッソリ「モブ玉野君」を追加したのでした。
原稿を入稿した後で玉野君に「モブに登場させたよ~」と言ったら、入稿データを書き出してる際に気付いていたけど、(あきれて?)黙っていたとのことでした。いやはや、そんな玉野君の寛大さに感謝しつつ、今後も調子に乗ってコッソリ「モブ玉野君」をねじ込み続けようと決意した、そんな原稿でした(^^)/


という事で、今回の記事はここまでとなります。
今年1年、来迎國の連載にお付き合いくださいまして、有難うございました!

来年はもっと面白くなる様に玉野君ともども頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします。

皆様もよい年末年始をお過ごしください。

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