リンネバン 作 / 鈴木 智
弘法大師・空海をモデルにした物語です。空海は入定後も生きているとされていますが、この漫画では地蔵菩薩として「六道」の世界を旅して巡っている魂の番人(=輪廻番)として設定しています。仏教的輪廻転生が存在するか否か、その点については意見の分かれるところと思いますが、鈴木としては、「生の始まりに冥(くら)く、死の終わりに冥(くら)し」という空海の言葉は人間の真実の姿だと考えます。でも、だからこそ私たちは必死に、懸命に今日を生き、生まれ死ぬことの不可思議を知らねばならない、との思いを込めて描き上げた作品です。
グッと来た
戻ったお父さんを待つのは、事故を起こした後悔なのか、それともまた別の感情なのだろうか……